2018年1月31日水曜日

v6用語の基礎知識

v6プラス、IPv6オプション、IPv6 IPoE、DS-Lite、、、
IPv6に関連したいろいろな用語がネット上に散乱していますがきちんと区別できていますか?
本来の通信用語であったり、プロバイダ各社の提供するサービス名であったりと、どれも似通っていて紛らわしいことになっており、混乱している人も多いと思います。

個々の用語についての詳しい解説はよそに任せるとして、ここではきちんと用語を区別できるよう、見方・読み方について解説してみます。



■IPv6
(アイピーブイロク)
インターネットプロトコル(IP)のバージョン6(v6)という意味で、vだけ小文字で書きます。
IPv6は通信手順そのものを指しておりプロバイダーの提供するサービス名ではありません。


■V6
(ブイシックス)
Vを大文字で書くと、男性アイドルグループになっちゃいますね。
省略して書くのも善し悪しです。


■IPv6 IPoE
(アイピーブイロク アイピーオーイー)
機器同士がIPv6で直接通信を行うという一番シンプルな「接続方式」です。
IPoEの後半「oE」は「オーバーイーサーネット」。
インターネットプロトコル(IP)を、イーサネット上で送るという意味になります。

面倒な接続IDやパスワードもなく、そのまんま繋がるんです。
なので、PPPoE接続(トンネル方式)に対して、IPoE接続は「ネイティブ方式」とも呼ばれています。


■v6プラス
(ブイロクプラス)
JPNE(日本ネットワークイネーブラー株式会社)が提供する、IPv6を利用した高速通信サービスです。
「v6プラス」は通信用語ではなく、この会社が提供しているサービスの名前です。
「IPv6プラス」ではないのでご注意ください。

「v6プラス」は@ニフティやBIGLOBEをはじめ色々なプロバイダから提供されていますが、「v6プラス」を名乗っていれば全て例外なく「JPNE」の接続サービスを利用しており、各プロバイダは契約を取り次いでいるだけです。
ですので、どのプロバイダで「v6プラス」を契約しても優劣はありません。

さて、「v6プラス」ですが、その仕組みは、

「IPv6 IPoE」+「IPv4 over IPv6」

もうお分かりでしょうか。
まず、「IPv6 IPoE」接続があって、それに加えて「IPv4 over IPv6」(IPv4をIPv6上で送る)というサービスなのです。
(ちなみに「IPv4 over IPv6」技術の部分は、「MAP-E」という方式で実現されています。)

つまり、v6プラスで提供されるメイン機能は、「IPv6を利用した高速なIPv4通信」なのです。

ゲーム機がIPv6に対応していないから使えない?
大丈夫です!
だって、「v6プラス」はIPv4通信なんですから。


■IPv6オプション
(アイピーブイロクオプション)
BIGLOBEの提供する、「IPv6 IPoE」+「IPv4 over IPv6」による接続サービスです。
「v6プラス」と同様MAP-E方式を採用しており仕組みも同等ですので、だいたい同じ物と考えてかまいません。

ただし実際にはJPNEではなくBIGLOBEが直接提供している別のサービスですので、「v6プラス」と全く同じというわけではありません。
市販の「v6プラス対応」を謳ったルーターの中には「IPv6オプション」に対応していない物もありますのでご注意ください。


■IPv6オプションライト
(アイピーブイロクオプションライト)
BIGLOBEの提供する「IPv6 IPoE」のみの接続サービス名です。

Q: IPv6にしたのに速くなりません!
A: あたりまえです。

IPv6通信だけでは、現状、殆どのWEBサイトが閲覧できないので、通常はIPv4 PPPoE接続と組み合わせて利用します。
つまりIPv4通信の方は、従来のPPPoEのままですから速度の改善効果は期待できません。


■フレッツ光IPv6接続
(フレッツヒカリ アイピーブイロクセツゾク)
「フレッツ」名前を冠していますが、これはBIGLOBEの接続サービス名です。
NTTの提供するHWG(ホームゲートウェイ)を使わず、市販のv6プラス対応ルーターでv6プラス機能を利用する場合はこちらへ申し込む必要がありました。
(現在、新規受付は終了しています。)


■フレッツ・v6オプション
(フレッツ・ブイロクオプション)
こちらは「フレッツ」の名前のとおり、NTT東日本・NTT西日本の提供しているサービス名です。
プロバイダへ各種IPv6接続サービスを申し込む上での前提条件になっています。
必須のオプションですが、大抵はフレッツ回線が開通した際に自動でついてくるか、もしくはプロバイダ側で契約代行してくれます。


■IPv6接続オプション
(アイピーブイロクセツゾクオプション)
@ニフティの提供する接続サービス名です。
BIGLOBEの「IPv6オプション」と名前が紛らわしいですが、間に「接続」の2文字が入ると@ニフティの提供するサービス名になります。

位置付けとしては、BIGLOBEの「フレッツ光IPv6接続」と同じで、市販のv6プラス対応ルーターでv6プラス機能を利用する物なのですが、従来、「IPv6 IPoE」のみの接続サービスも同じサービス名で提供されていたので、@ニフティの中だけでも紛らわしいことになっています。
参考)v6プラスとIPv6接続オプションの契約状況を確認する


■DS-Lite
(ディーエスライト)
こちらも「IPv4 over IPv6」を実現する方式の一つです。
インターネットマルチフィード株式会社が提供しているtransix(トランジックス)接続サービスにて、IPv4接続オプションという位置づけで提供されています。
「v6プラス」(MAP-E方式)とはよく同列に扱われますが、まったく別のサービスですね。
So-netでIPv6 IPoE接続を開通させると「DS-Lite」が無料で使えてしまうのは有名。


■DS Lite
(ディーエスライト)
間のハイフンを取ると、ニンテンドーのゲーム機になっちゃうのでご注意を。



2018年1月28日日曜日

v6プラスでポート開放してみた

先日購入したネットワークカメラ(エレコム NCC-EWF100RWH)の映像を、外出先からでも見られるように、v6プラスで「ポート開放」してみました。


■はじめに

よく「v6プラスはポート開放が出来ない」と言われますが、これは半分間違いです。
確かに自由にポート開放出来るわけではないのですが、一部のポート番号はルーターさえ対応していれば利用可能なのです。


■ポートの制限

v6プラスでは1つのIPv4グローバルアドレスを複数人で共有している都合上、使えるポートは1契約で240個までに制限されています。
また、240個以内なら何でも使えるわけではなく、あらかじめ自分に割り当てられたポート番号しか利用できません。
たとえば80番ポートでWebサーバーを公開しようと思っても、v6プラス環境では勝手には出来ないわけです。
この辺りがよく「ポート開放出来ない」と言われてしまう理由ですね。

一方、自分に割り当てられたポート番号であればポート開放は可能です。
ルーターをきちんと設定してやることで、v6プラス環境であってもネットワークカメラやNAS装置をインターネット側から利用できるようになるでしょう。

■IPv6アドレスを確認する

それでは、今のv6プラス契約で「自分が何番のポート番号を使えるのか」を確認してみましょう。
自分が使えるポート番号は、自分のIPv6アドレスのプレフィクス(前半部分)から計算で求めることが出来ます。
(つまり、使えるポート番号は人によって変わるわけですね。)

まず最初に自分のIPv6アドレスを調べます。
IPv6アドレスは、ルーターのステータス画面などでも確認できますが、こちらのサイトを利用した方が手っ取り早いでしょう。

IPv4/IPv6接続判定ページ
→ http://kiriwake.jpne.co.jp/

このサイトへアクセスすると、画面上部にあなたのIPv6アドレスが表示されますので、これを控えておいてください。


あと、ここで「判定開始」を実行しておくと、試験結果にあなたのWAN側の「IPv4アドレス」が表示されるので、ついでに控えておくと良いでしょう。
(「IPv4アドレス」は外出先からカメラにアクセスする際の接続先になります)

■使えるポート番号を求める

IPv6アドレスから利用可能なポート番号を求める方法について、こちらのサイトで紹介されていました。

風柳メモ:v6プラス関連の覚え書き
→ http://furyu.hatenablog.com/entry/20161008/1475860031

どうやら、IPv6アドレスの一部を切り出してきて、そこからポート番号を計算するようです。
実際に以下のようなIPv6アドレスを例として、利用可能なポート番号を確認してみたいと思います。

<IPv6アドレスの例>
240b:1234:1234:7100:abcd:abcd:abcd:abcd

このIPv6アドレスを構成するコロン(:)で区切られた8つのブロックのうち、4番目のブロックの先頭2文字に注目です。
(この例だと、「 71 」になります)

利用可能ポート範囲

上記のサイトで紹介されていた法則を参考に、IPv6アドレスから抜き出したポートセットID(この例では 71 )の頭と尻に連番を付けて、4桁の16進数にすると、利用可能なポート番号は以下の範囲であることが判ります。

1710~171f (16進数)
2710~271f (16進数)
3710~371f (16進数)
4710~471f (16進数)
5710~571f (16進数)
6710~671f (16進数)
7710~771f (16進数)
8710~871f (16進数)
9710~971f (16進数)
a710~a71f (16進数)
b710~b71f (16進数)
c710~c71f (16進数)
d710~d71f (16進数)
e710~e71f (16進数)
f710~f71f (16進数)

v6プラスで使えるポート番号は、上記のように16個の連続したポート番号の範囲が、全部で15セット。
合計で240個になります。
これを見やすく10進数に直すと以下の通り。

 5904~ 5919
10000~10015
14096~14111
18192~18207
22288~22303
26384~26399
30480~30495
34576~34591
38672~38687
42768~42783
46864~46879
50960~50975
55056~55071
59152~59167
63248~63263

240個が連続しているわけではなく、結構、細切れですね..
尚、これはほんの一例です。
先に述べたように、使えるポート番号は人によって異なりますので、かならず自分の環境で確認するようにしてください。

あと、計算が面倒だという人には、こんなサイトもあります。
http://ipv4.web.fc2.com/map-e.html

自分のIPv6アドレスを入力するだけで、使えるポート番号を算出してくれました。
便利なサイトを作ってくれた人に感謝です。

■ネットワークカメラ側の設定

さて、v6プラスで使えるポート番号が確認できたところで、実際にインターネットに公開したいデバイスを設定します。
今回は、エレコムのネットワークカメラ NCC-EWF100RWHが利用するポート番号を変更してみます。

この機種(NCC-EWF100RWH)ではWebアクセス用とストリーミング用にポート番号が2つ必要ですので、上で調べた範囲の中から実際に利用するポート番号を2つ選びます。
他に予約されている可能性のあるポート番号とバッティングしないよう、特に用途の決められていない「ダイナミックポート」と呼ばれる範囲(49152~65535)から選んでおくのが無難でしょう。
とりあえず、今回は後ろの方から適当に2つ選んで、「63250」 と 「63251」 を使うことにしました。

ブラウザでネットワークカメラの設定画面を開いて以下のように設定します。

  • 「基本設定」-「ネットワーク設定」


HTTPポートの設定を変更する
( 80 → 63250 )


  • 「基本設定」-「RTSP設定」


RTSPポートの設定を変更する
( 554 → 63251 )


■v6プラス対応ルーター側の設定

使用しているルーターは、バッファローのWXR-1900DHP3です。
ポート開放の設定方法は普通のインターネット接続(IPv4 PPPoE)の時と変わりません。

(詳細設定)
 -【セキュリティ】-【ポート変換】



  • グループ:適当な名前を設定します。
  • Internet側IPアドレス:「エアステーションのInternet側IPアドレス」
  • プロトコル:「TCP/UDP」で「任意のTCPポート」を選択し、調べたポート番号を設定しておきます。
  • LAN側IPアドレス:公開したいデバイスのLAN側IPアドレスを設定します。
  • LAN側ポート:省略。(WAN側と同じという意味になります)


同様に、もう1つのポートの設定も追加しておきます。

以上で設定完了です。

■スマホで動作確認

それではスマホでカメラからの映像を見られるようにしてみましょう。
普通のWebブラウザでも映像は確認できますが、スマホに専用の視聴アプリ「Skylink View II」が用意されているので、これを使ってみたいと思います。



アプリのインストールが完了したら、カメラの情報を登録します。


接続モードに「IP」を選択し、IP欄にはルーターWAN側のIPv4のグローバルアドレスを指定します。
Port欄には、ネットワークカメラのHTTPポート(ポート開放済み)を設定しておきます。


これで無事、ネットワークカメラの映像がスマホで確認できるようになりました。

2018年1月20日土曜日

ネットワークカメラ NCC-EWF100RWHを購入


エレコムのネットワークカメラ NCC-EWF100RWHを購入しました。
この機種を選んだ理由は以下の通り。

  • 外部のサーバーを介さず直接カメラ映像を監視できること
  • v6プラスでポート開放して使いたいのでポート番号を変更できること

そして購入の決め手となったのはなんといっても【安かったから】ですね。


この機種、標準価格は1万円を超えているようですが、なぜか今、4千円未満で購入できるようです。
良い時代になりました。


機能的にもかなり充実しています。
あと、接続に「有線LAN」と「無線LAN」どちらでも使えるのはGoodです!


箱から出したら、まず本体の背面に付属の台座をネジ止めします。
付属の台座は金属製で、重量感のあるしっかりしたものでした。
引っ張っても簡単に倒れてしまうことはないでしょう。


台座との結合部分は大きく自由に動かせるようになっており、カメラを好きな角度で固定できます。

スマホ用に専用のアプリ「Skylink ViewII」が用意されていました。
これで外出先から自宅の様子を確認出来るようになりそうです。


なお、専用アプリを使わなくても、普通にWEBブラウザから自宅のIPアドレスを叩けば、カメラからの映像が確認できました。