2017年6月25日日曜日

IPv6で共有フォルダへアクセスする方法

PCのIPv6アドレスを確認する

まず、自分のPCに付与されたIPv6アドレスを確認しておきましょう。
Windows PCの場合、コマンドプロンプト(又はWindows PowerShell)を開き、「ipconfig」コマンドを入力することで確認できます。

  • ipconfig    ‥ 現在のネットワーク構成情報を表示する
  • ipconfig /all ‥ 〃 (詳細表示)

コマンドを入力すると、現在のネットワーク構成情報がリストされます。

似たような名前の項目がずらっと並んでいますが、「 IPv6 アドレス 」とだけ書かれている行を探してください。
いくつかの数字とアルファベットが、( )コロンで仕切られてグチャっと記述されている部分が、このPCのIPv6アドレス。
世界で唯一、あなたのPCだけに付与されたグローバルIPアドレスです。

このアドレスがどこから来て、どのように決められたのか?はここでは割愛しますが、大雑把に言うと、アドレスの前半部分は上位のネットワークから広報されるプレフィックスと呼ばれる部分、後半はデバイス固有のID(自動生成)となっており、世界中にある他のデバイスとは決して重複しない仕組みになっています。

けっこうな桁数ですので覚えられませんよね?メモを取るのも大変そうです。
ここは必要な部分をコピペして控えておきましょう。

<ワンポイント>
 コマンドプロンプト内の文字をコピーする方法

  1. マウスで画面内を右クリックし「範囲選択」を指定
  2. 画面上の必要な部分をマウスでドラッグして範囲選択する
  3. そのまま右クリックすると、選択が消えてコピー完了 

共有フォルダへのアクセス方法

通常、Windowsで共有フォルダへアクセスするには、ネットワークの一覧から相手のコンピュータを見つけて入るのが一般的です。
また、PCのアドレスバーへ¥記号を2つ書き、続けて接続先のコンピュータ名を書いて、直接、接続する事もできます。

例) ¥¥PcName

相手のコンピュータ名の部分は、IPアドレスに置き換えて書くこともできます。
これなら名前解決の必要もないので、VPNなどでセグメントを越えてアクセスする時でも使用可能です。

例) ¥¥192.168.11.53 


IPv4アドレスを指定した共有フォルダへのアクセス


ここまでは一般的な話。
それではIPv6アドレスを指定して共有フォルダへアクセスするにはどうするのでしょう?
これにはちょっとコツが要ります。

たとえば、接続先PCのIPv6アドレスが、以下のようになっていた場合

1111:2222:3333:4444:aaaa:bbbb:cccc:dddd

アドレスの中の( : )コロンを、( - )ハイフンに変更し、
末尾に「 .ipv6-literal.net 」を付けてやればOKです。

1111:2222:3333:4444:aaaa:bbbb:cccc:dddd
  ↓  ↓  ↓  ↓
¥¥1111-2222-3333-4444-aaaa-bbbb-cccc-dddd.ipv6-literal.net

先頭に¥記号を2つ書くやり方は同じです。
それでは実際にアクセスしてみましょう。

IPv6アドレスを指定した共有フォルダへのアクセス

IPv6アドレスを指定して、問題なく共有フォルダへアクセスできました。