2017年7月16日日曜日

v6プラスの接続状況をログで確認する

突然の通信障害!?、何か調子が悪い?
そんな時はルーターのログを確認すると原因が分かるかもしれません。
バッファロー WXR-1900DHP3の場合は、以下の場所でログを確認できます。


  • (詳細設定)-【ステータス】-【ログ】


 一旦、まずは「すべて解除」ボタンを押してから、表示するログ情報の「システム」だけをチェックして「表示」ボタンを押します。
こうすると、v6プラスに関連する情報だけが表示されて見やすくなります。


 通常はこんな感じでログが表示されます。
 特に問題がなければ、  [V6Plus] Receive rule と書かれた行だけが、延々と続いているはずです。
 これは、「マップルールの配信を受けていますよ」という意味のログです。
 バッファロー製「v6プラス」対応ルーターでは、3時間毎にJPNEのマップルール配信サーバーと通信しているようです。


通信障害時のログ


こちらは、先日 2017年7月8日(土)の夜に発生していた大規模通信障害時のログです。
この日は 19時22分頃 から 21時7分頃 まで障害が発生していたようです。


 私の場合、この3時間毎の定期通信が、ちょうど障害が発生していた時間帯とぶつかってしまった為、19時56分頃にマップルールを取得しに行ったタイミングでエラーとなり、その後、障害が復旧するまで小一時間ほどv6プラスによるインターンネット接続が出来なくなってしまいました。

※運良く障害の発生していた時間帯を回避できた人も居るようです。
 また、市販ルーターではなくHGW(ホームゲートウェイ)などを利用してv6プラスで繋ぎっぱなしだった人も障害の影響を受けなかったようです。
 オンラインゲームで言えば「ログイン鯖が死んでるけどINしている人は無事」のような状況でしょうか。


マップルールの配信について

ルーターがv6プラスで接続する為には、まず元締めのJPNE(日本ネットワークイネイブラー株式会社)からマップルールの配信を受ける必要があります。
 v6プラスの通信方式では、複数人で共有するグローバルIPv4アドレスやNAT(NAPT)で利用可能なポート番号をルーター側で算出する必要がある為です。

 例えるなら、これは特急列車「v6プラス」に乗るための「指定席」を取るようなものと言えます。


 上図は簡略化されたフローですが、v6プラス対応ルーターは、まずフレッツ網からIPv6アドレスを取得した後、JPNEのマップルール配信サーバーからマップルールの配信を受け、その後、v6プラスによるインターネット接続を開始するという手順になっています。

 ところが、このマップルール配信サーバーの調子が時折悪くなり、接続障害を起こす場合があります。
 バッファロー製「v6プラス」対応ルーターでは、3時間毎にマップルール配信サーバーと通信しているようですが、この時、通信に失敗するとインターネット接続が切れてしまいます。


過去の障害事例

v6プラス運営側のサーバーで障害が発生した場合、自分の契約しているプロバイダーだけでなく、v6プラスを提供しているプロバイダー(@nifty, BIGLOBE, GMOとくとくBBなど)全てに影響が出ますので、各社の障害情報も併せてチェックしてみると良いでしょう。


  • @niftyの障害情報の例



  • GMOとくとくBBの障害情報の例


2017年7月9日日曜日

v6プラスとIPv4(PPPoE)を併用する(その2)

Windows10標準のPPPoE接続機能を利用して、v6プラスとIPv4(PPPoE)を併用してみましょう。

以前に紹介した、2重ルーターにしてv6プラスとIPv4(PPPoE)を切り替える方法と比べると、使うルーターは1台だけで済みますし、接続・切断用のアイコンを作っておけば
ワンタッチで瞬時に切り替えることもできるので、PC1台だけでの運用ならこちらの方が便利かもしれません。

v6プラス用のルーター側の設定(「WXR-1900DHP3」の場合)

PPPoEをパススルーするように設定しておきます。
使用するルーターによって設定箇所は異なりますが、「WXR-1900DHP3」の場合は「PPPoEパススルー」欄の「使用する」をチェックするだけでOKです。


  • (詳細設定)-【セキュリティー】-【パススルー】




(設定が完了したら、一度、ルーターを再起動してください)


Windows10にPPPoE接続を作成する

Windows10の「設定」から、新しい接続を作成します。

  • (設定)-【ネットワークとインターネット】-【ダイヤルアップ】







PPPoE用の接続設定が作成されました。


これでWindows上から、直接、IPv4(PPPoE)接続ができるようになりました。
ここから接続を行うと、普段のv6プラスによるインターネット接続よりも優先されます。
Windowsの「ネットワーク接続」や、タスクバーの通知領域にある「インターネットアクセス」から、実際に「接続/切断」を試してみましょう。


接続・切断用アイコンを作成する

ワンタッチで接続・切断できるように、バッチファイルを作成しておきます。
作ったアイコンをデスクトップなどに置いておけば、普段はv6プラスによるインターネット接続を利用し、必要になった時だけプロバイダの提供するIPv4(PPPoE)接続へ気楽に切り替えられるようになります。

やり方はとても簡単。
「メモ帳」などのテキストエディタへ以下のコマンドを1行記載し、適当な名前を付けて保存します。
あとはファイルの拡張子を「.txt」→「 .bat 」に変えるだけです。

PPPoE接続用のバッチコマンド


  • rasdial 接続名 ユーザー名 パスワード

 記入例)
  rasdial nifty XXX99999@nifty.com pass



PPPoE切断用のバッチコマンド

  • rasdial 接続名 /DISCONNECT

 記入例)
  rasdial nifty /DISCONNECT